追悼のざわめきメイン画像



映像イベントcinemattic。第3回は1988年公開時から賛否両論の渦を巻き起こした問題作、『追悼のざわめき』のデジタルリマスター版を上映いたします。

海外の映画祭で公開が決定していたのに、あまりの内容に試写を担当した技師が嘔吐。各国で税関ストップ。映画評論家のおすぎをして「とにかく汚らしい」と罵る有様。

一方でシネマ・エデンの編集者三谷みどりは「私は『追悼のざわめき』になりたい」と恍惚としたオマージュを書きつづった。

公開から18年、かつて、『追悼のざわめき』が描いた寓話が、今、現実のものになっている。親殺し、子殺し、兄妹殺し…。まるで時代が映画においついたかのような錯覚さえ感じる。『追悼のざわめき』は過去の作品ではなく、今日の現実に潜む世界を描いた究極のハードコア・ファンタジーと言えるだろう。

 

前売り/1200円 当日/1400円
前売チケットは、ATTIC、シアターキノ、またはWEBからの予約が可能です。発売は上映の前日までです。ご了承ください。

ATTIC(札幌市中央区南3条西6丁目 長栄ビル4F )
ATTIC(011-676-6886)担当オノ・カジタ
cinemattic@a-yaneura.com

大阪市南部、若い女性たちの惨殺事件が続発する。 被害者たちは下腹部を切り裂かれ、その生殖器が持ち去られていた。 犯人は廃墟ビルの屋上で暮らす孤独な青年、誠(佐野和宏)。

彼は「菜穂子」と名づけられたマネキンを愛し「愛の結晶」が誕生することを夢想していた。 次々に若い女性を惨殺し、奪った生殖器を菜穂子に埋め込む。

やがて彼女に不思議な生命が宿りはじめ、様々な人間が、 誠と菜穂子が暮らす「魔境」=廃墟ビルへと引き込まれていく。

現実の街並みは、いつしか時間感覚を失い、傷痍軍人や浮浪者など、 敗戦直後を思わせるグロテスクなキャラクターが彷徨しはじめる。

純粋に二人だけの世界で生きていた幼く美しい一組の兄と妹(隈井士門、村田友紀子)。 遊びといえばケンパしかしらない。かれらもまた、菜穂子がいる廃墟へと導かれてゆく。
菜穂子と産まれてくる子供のために、誠は、小人症の兄妹(日野利彦、仲井まみ子) ふたりきりで営まれる下水道清掃会社で働きはじめる。

福田の妹・夏子は誠に心ひかれてデートに誘うが、路上で暴漢に襲われ、無残にもレイプされてしまう。< 深い絶望は、自分の醜い火傷姿が男たちに愛されたことで癒されるが、 誠に、愛する「女」がいることを告白され、孤独と嫉妬に打ちひしがれる。 街をさまよい、やがで廃墟ビルへ…。

廃墟ビルの屋上。 幼い妹は菜穂子に「母」の面影を見る。 兄は、その姿に激しく「性」を感じる。
そのとき、廃墟ビルに引き込まれた人々に残酷な運命が訪れる……。

85年のトリノ国際映画祭に出品を予定されながら、イタリア税関でストップ。 86年には香港での日本映画祭に招待されながらも、同じく税関ストップ。 試写を担当した映写技師が嘔吐するという「事件」まで引き起こした。


映画誌「イメージフォーラム」(1988.6月号)では、 おすぎが「とにかく汚らしい」と吐き捨てるようにののしる。 同人誌「シネマ・エデン」では、本作を19回見た編集者・三谷みどりが 「私は『追悼のざわめき』になりたい。」という表題で恍惚としたオマージュを書きつづる。
超満員の劇場では、開映後20分を過ぎたあたりから、気分を悪くした観客が続々と席を立つ。  「最低!」と「最高!」、交錯する反響が伝説のカルトムービーを産み出した。

バージョンは、傷だらけの16ミリフィルムではなく、ニュープリントからのHDテレシネ。 音響はオリジナル音源からのデジタルリマスター。さらに、本作に熱烈な共感を寄せていた ミュージシャン・上田現が書き下ろした楽曲が追加される。 鮮烈な描写が、暴力的なほど鮮明なハイビジョン画像とデジタル音響で襲いかかる。

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出演/佐野和宏、仲井まみ子、隈井士門、村田友紀子、
大須賀勇(白虎社)、日野利彦(人力飛行機舎)、白藤茜、
皆渡静男、高瀬泰司/(声)松本雄吉、他
製作/安岡卓治
製作補/山本希平
演出補/佐々木宏
録音/浦田和治
編集/高島健一、緒方達也、鐘門律知、佐々木宏
音楽/菅沼重雄、上田現
音響効果/本間明
特殊メイク/松井祐一
スチール/浅田具茂
撮影/手塚義治、村川聡、井川義之
協力/白藤茜、維新派、白虎社
監督・脚本/松井良彦

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